2018年9月6日に82歳でこの世を去った、「脱出」「トランザム7000」「ロンゲスト・ヤード」「キャノンボール」「ブギーナイツ」などで人気を博し、ジェームズ・ボンドとハン・ソロの役を断っていたことでも有名な稀代の映画スター、バート・レイノルズ。
クエンティン・タランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で、ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオとの共演が決まっていたが、惜しくも撮影前に逝去。
結果的に最後の主演作となった本作で、彼は自身をモデルにした主人公ヴィック・エドワーズ役として、奇しくも自身の人生を演じている。
落ちぶれたスターの悲哀、誤った作品選びの証拠となる過去の出演作のデータベース、スタントのし過ぎでボロボロとなった肉体…、自虐的なセリフ・パロディーともいえる役どころを、本来の持ち味でもあるユーモアたっぷりに演じ切るバート・レイノルズを愛さずにはいられない。
監督、脚本を手がけたのは「デトロイト・ロック・シティ」「LOOK」のアダム・リフキン。声優としても活躍するアリエル・ウィンター、「キック・アス」のクラーク・デューク、リチャード・リンクレイター監督の「6才のボクが、大人になるまで。」の主人公エラー・コルトレーン、人気コメディ俳優チェヴィー・チェイスと幅広い世代の演技派が集結。またVFX技術により、「脱出」「トランザム7000」のバート・レイノルズと、ヴィック・エドワーズを演じる老境のレイノルズとの”共演”が実現。主題歌はウィリー・ネルソンが本作のために書き下ろした「To Get Here」。
アカデミー賞作品賞受賞作「ムーンライト」や「レディ・バード」など次々に話題作を送り出す映画製作スタジオA24により、バート・レイノルズの永遠の魅力と映画愛に溢れた記憶に残る1本が誕生した。
かつて一世を風靡した映画界のスーパースター、ヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。
歴代受賞者がデ・ニーロやイーストウッドだと聞いて、しぶしぶ参加したものの、騙しに近い名もない映画祭だと知ると、エドワーズは憤慨。
だが、映画祭が行われていた場所は、彼が生まれ育った街ノックスビルに近く、過去の思い出が甦り…。
運転手役のリル(アリエル・ウィンター)に命じて向かった先は、育った家、大学のフットボールで活躍したスタジアム、最初の妻にプロポーズした岸辺。
自身の人生を振り返ったエドワーズは、ある行動を起こす。
1936年2月11日生まれ。フロリダ州で育ち、大学でアメリカンフットボール選手として活躍したが、けがで演劇へ転向。ミュージカル出演などをへて、60年代にはTVシリーズ「ガンスモーク」に出演。1972年のアドベンチャー映画『脱出』で映画スターとしてブレイクを果たし、コスモポリタン誌ではヌードを披露。セックスシンボルとして地位を確立する。74年の『ロンゲスト・ヤード』では刑務所に収監された元フットボール選手を好演。76年には初監督作品『ゲイター』を製作。その後、『トランザム7000』(77)や『キャノンボール』(81)といったアクション映画の主演を務めハリウッドスターの地位を不動のものとし、78年にはレイノルズ主演作が4本同時に公開されることもあった。78年から82年にかけては4年連続でハリウッドで最も興行収入をあげたスターとなる。以降は作品に恵まれたとは言い難いが、97年のポール・トーマス・アンダーソン監督作品『ブギーナイツ』でポルノ監督役を演じ、アカデミー賞助演男優賞ノミネートとゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞、復活を印象づけた。レイノルズのキャリアのなかで話題になるのは、彼が出演を断った役柄だ。レイノルズがジェームズ・ボンドとハン・ソロを断った話は有名で、代わりにキャスティングされたジャック・ニコルソンがアカデミー賞助演男優賞を受賞した『愛と追憶の日々』(83)への出演も断っている。
2018年9月6日、フロリダ州の病院で死去。クエンティン・タランティーノ監督の最新作で、ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが共演する『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(原題)』に出演が決まっていたが、出演シーンは撮影されていなかった。
本作が最後の主演作となる。
1998年1月28日、ロサンゼルス州生まれ。同じく女優のシャネル・ワークマンを姉に、兄も俳優をしている。子役からキャリアをスタートし、6歳でテレビCMに出演。「クリミナル・マインド FBI行動分析課」(07)、「ER緊急救命室」(09)といった人気ドラマにゲスト出演。2009年以降は人気コメディシリーズ「モダン・ファミリー」でメインキャストの次女役を射止めた。翌10年にはエミー賞を受賞している。声優としても意欲的に活動し、06年公開の「バンビ2 -森のプリンス」や11年「フィニアスとファーブ/ザ・ムービー」に声の出演をしている。
1985年5月5日、アーカンソー州生まれ。子役としてキャリアをスタートさせ、CBSのシットコム『Hearts Afire』に1992年から準レギュラーで出演する。2004年から俳優業を再開し、2006年には親友の俳優マイケル・セラと共に短編シリーズ『Clark and Michael』を作・演出し、「架空の自分自身(クラーク)」役で出演する。『キック・アス』(07)、『キック・アス2』(13)にはマーティ役として出演。以降、コメディを中心に様々なテレビ番組や映画に出演している。
1994年8月27日、テキサス州生まれ。2002年の『テキサス・クライム・ジャンクション』でスクリーンデビュー。同年、リチャード・リンクレイター監督に見いだされ、『6才のボクが、大人になるまで。』の主人公メイソンに抜てき、12年間にわたり同役を演じ続ける。その間、リンクレイター監督の『ファーストフード・ネイション』(06)にも出演。『6才のボクが、大人になるまで。』は14年に公開され、ボストン映画批評家協会賞でアンサンブル・キャスト賞を受賞したほか、ゴッサム賞のブレイクスルー俳優賞などにノミネートされ、一躍脚光を浴びる。
1988年11月9日、ニューヨーク州生まれ。2007年、映画版『ヘアスプレー』のオーディションに合格し、17歳にして主役に抜擢。この作品でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされ、放送映画批評家協会賞では若手女優賞を受賞した。
1943年10月8日、ニューヨーク州生まれ。ロック・グループのピアニスト、テニス選手、バーテンダーなどを経て、ラジオ、舞台、テレビ番組で作家兼出演者として活躍。1975年から出演した「サタデー・ナイト・ライブ」では人を食ったような表情と物腰で政治から風俗までをコケにして人気者となり、76年にはエミー賞脚本賞・助演男優賞を受賞。主な出演作に『ファール・プレイ』(78)、『サボテン・ブラザーズ』(86)、『ベガス・バケーション』(97)など。
上映場所 | 上映劇場 | 日時 | 電話番号 |
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青森県青森市 | シネマディクト | 上映終了 | 017-722-2068 |
宮城県仙台市 | フォーラム仙台 | 上映終了 | 022-728-7866 |
上映場所 | 上映劇場 | 日時 | 電話番号 |
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東京都世田谷区 | 下高井戸シネマ | 上映終了 | 03-3328-1008 |
東京都武蔵野市 | アップリンク吉祥寺 | 上映終了 | 0422-66-5042 |
神奈川県厚木市 | あつぎのえいがかんkiki | 上映終了 | 046-240-0600 |
神奈川県横浜市 | シネマジャック&ベティ | 上映予定 | 045-243-9800 |
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栃木県宇都宮市 | 宇都宮ヒカリ座 | 上映終了 | 028-633-4445 |
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福井県福井市 | 福井メトロ劇場 | 上映終了 | 0776-22-1772 |
上映場所 | 上映劇場 | 日時 | 電話番号 |
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京都府京都市 | 出町座 | 上映終了 | 075-203-9862 |
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